俺は自衛隊の隊員が解体した爆弾から指紋を採取して誰が設置したか割り出そうとしていた
爆弾の解体に無事に成功したため、爆発をしていないこともあり指紋などを採取することは容易だった
複数の指紋を採取すると俺はそれを学園の生徒の指紋と照合することにした
IS学園の生徒は入学時に指紋やDNA採取について認める書類にサインをしている
これは万が一に備えての対応だ

『ピッ』

ヒットしたのは1年生の生徒だ。
それもその生徒は歪んだ思想を持っているとして要注意人物と指定されていた

「どうするか?」

生徒は千冬姉にいるクラスだ。下手に手を出したら自爆する可能性がある
水野一等陸佐と話し合いして、踏み込んで方が良いといった
それと無線などは使えないようにジャミングをかけたうえでだと
少しは時間を稼げると。俺は水野一等陸佐の提案に乗ることにした

「タイミングをミスったら死にますね」

「その通りだよ。まさに我々の運命が決めるようなものだ」

俺は水野一等陸佐と一緒に警備室を出て1年生の教室を監視できるところで隠れながら見ていた
どうやら確保予定の人物は何も起こらないことに違和感を覚えているようだ
これで容疑は決まったも同然だ。確実に

「突入しますか?」

「少し待ったほうが良い。今屋上からロープで下降してきている隊員がいる」

つまりのところ、逃がさないためには一気に容疑者を制圧することだ
水野一等陸佐が合図を出すと一気に突入した。突然のことに教室内の生徒たちは驚いてた

「お前をIS破壊行為と爆弾製造の容疑で逮捕する」

俺はすぐに彼女に対して後ろ手錠をすると拘束した

「一夏さん?!」

山田先生は驚いていたが俺たちはそんなことはどうでもよくて、拘束した彼女を連行していった
まだまだいろいろとしゃべってもらう必要があるからだ。
いったいテロ行為がどこまで進んでいるのかについて早急に必要が。
状況が悪化したらかなりまずいことになる
俺と水野一等陸佐は彼女を連れて警備室にある取調室に向かった
取調室に到着した俺たちはすぐに事情聴取を始めた

「いったい誰が依頼した?」

「・・・・・・・・・・・・・」

俺の質問に女子生徒は沈黙で答えた

「ほかに仲間がいるのか?それとも本国からの指示か」

「・・・・・・・・・・」

何も話すつもりがないことは俺でも分かった
見張りのための自衛隊の隊員を室内に入ってもらい警備を依頼してから部屋から出た

「どう思いますか?」

「彼女の単独行動とは思えない。バックに何かあるだろう」

「スポンサーがなければ成立しない任務ですし」

そう、俺でも分かることだ
これだけのことを1人や2人でできるとは思えない
まだほかにも仲間がいるはずだという公算が高い