「とりあえずこの学校内を案内するよ」

蒼崎先生によって私はこの学校の各部屋の案内を受けた
そんなことをしなくても『僕』のころの記憶で知っている
でも今の『私』は転入した場かなりの新入生のような存在である
ここは冷静に受けなければ怪しまれる可能性が高いのでよろしくお願いしますと返事をして案内を受けた
まだ生徒が登校していない時間だけに学校は静かである
まるで嵐の前の静けさのような感じであると言えばそうかもしれない
これからとんでもないことが起きることはある程度予想はしている
過去の『僕』を知っているなら『私』のことを見ると『僕』を連想させるかもしれないからだ
でも今さら私には関係のない話だ。何一つ私には関係がない

「蒼崎先生、まだ早朝だけに学校は静かですね」

「まだ生徒が登校していない時間だからね。ところでどうしてこの街に転入してきたのかな?」

私はその質問に何かを探りに来ているのか疑いそうになったがここは冷静に回答した

「この街の方が物価が安いと聞いたので。第2東京市は少し生活するにはうるさいこともあったのも理由です」

嘘は言っていない。
第2東京市で生活していた頃は周りがうるさくて落ち着いて生活することができなかった
だからこそ第三新東京市に移り住む決断をしたのだ。
もちろん簡単な話ではないが。それでも第2東京市よりも第三新東京市の方がいろいろな意味で慣れている
過去の『僕』時代の記憶があるのだから
しかしそれを表に出さないようにしないといけない
先ほどの手紙からして私は確実に狙われていることを理解している
今後も様々な接触してくることは必ずあるはずだ
その時にうまくごまかせるように方法は考えておくことが望まれる

「蒼崎先生はこの街をどう思いますか?」

私は住みやすそうな街に見えますがと聞く
すると蒼崎先生は僕は住みにくい街ですよと回答した
なぜなのかは知らないが深く追及するのは失礼なことだと考えた
それ以上の追及をすることはしなかったが蒼崎先生の方から話をしてくれた

「この街は特務機関ネルフが大きく関与しているからいろいろとうるさくてね」

生徒をのびのびとした環境に置くには狭い街だよと話した
確かに昔のこの街のことを知っている『僕』なら同じような回答をするだろう
以前なら非公開組織だったが今は記者会見も定期的に行うなどのオープンな組織に変わった
第2東京市にいた頃ときに、何度かその記者会見の報道番組を見ていた
その時から彼らは『僕』を探していることには気が付いた
ネルフは『碇シンジ』がネルフとともに世界を救ったと発表していた
ふざけた話もどうかと私は思っている。『僕』を探し出してさらに権力を手に入れたいのだろう
もう利用される人生は嫌な話である。『私』は自ら決めた選択で歩んでいくことを選んだのだから