[ ユウとカオリの自宅 ]
カオリちゃんはベッドにいるのだろう。
気配から感じてきっとルミナさんがからかったのがかなり良いパンチになってしまったかもしれない
もちろん、カオリちゃんに手を出すつもりはない。
きっといつか後悔する時があるかもしれないからだ
僕はテレビを見ることにした。今のところマスコミはこちらの情報は流れていない
ルミナさんたちが抑えてくれているのだろう。だがそれもいつまで持つかはわからない。
最悪の事態に備えて保険をかけておく必要があることは『俺』でもわかっている
「カオリちゃんを守るためならどんなことでもして見せるから」
『俺』はそんなことを呟くと自分の部屋に戻って銃の手入れをすることにした
拳銃だけでなくアサルトライフルもこの部屋にはある。
所持登録をするために市警察の刑事という書類上の人事記録が存在している
簡単にこちらに手が出せないようにするための措置だ
問題が発生したらこれらの武器で徹底対応しなければいけなくなる
「カオリちゃんは平和な世界で毎日を楽しく過ごしてほしいね」
『俺』が『彼』から奪ってしまった人生
『彼女』は『僕』のために、本来であれば救われない方が当たり前の人生を送っていたのに
『僕』を助けてくれた。そして新しいゆっくりと生きる生活することができる時間も与えてくれた
だから、『俺』が『彼女』を守って少しでも長い時間をかけて幸せな生き方がどういうものなのか、
幸せを味わってほしいと思うのは当たり前のことである
『俺』は『彼』に助けられたのだから、今度は恩返しをしなければいけない
そのためならカオリちゃんが嫌うようなことを陰でこっそりと実行する
この考えはルミナさんも持っているはずだ
絶対にカオリちゃんの行動を妨害してはならない
生きていることの素晴らしさをゆっくりと見ていってほしいと願いながら銃の手入れを続けた
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[ ルミナの自宅 ]
私は銃のお手入れをしていた。
すべて問題ないかどうかチェックするとともに、
このマンションの周辺にある防犯カメラの映像を得ることで監視をしていた
すべてはカオリを守るためだから。必要であるなら私は本気を出す
ネルフを壊したかったけど、局長に止められた
局長の言い分もわかる。でも納得はしていない
私にとっても今は最重要警戒対象である
『ピーピーピー』
私の携帯電話が着信を告げていた
電話をかけてきたのはネルフの加持リョウジからだ。
あまり面倒ごとになることになる情報があるなら知っておくべきと考えて電話に出た
『カオリちゃんはお休み中かな?少しだけ興味深い情報をあるルートから入手した』