私たちがジオフロントに到着したころにはすでに監察局の宿舎の部屋が用意されていた
これからは嫌でもジオフロントで生活しないといけない
こうなれば当然であるが、エヴァパイロットであるアスカや綾波や渚カヲルと接触するかもしれない
その可能性はかなり高いことは間違いない
できることならもう会いたくないのだがこの狭い第三新東京市ではどこかで会うかもしれない
ジオフロントとなると接触する確率はさらに上がることは間違いない
本当に迷惑な話でしかない

「ルミナさん。ネルフ関係者と接触することは増えるのでしょうか?」

「心配しないで。宿舎の出入り口には常に保安官がいるわ。それに宿舎に入るには専用のIDカードが必要」

忘れないうちに渡しておくわねというと私に1枚のIDカードを手渡してくれた
そこには監察局の紋章が描かれていて水川カオリと個人名も記載されていた

「本当ならあなたには渡したくないけど、あなたのカードよ」

ルミナさんは少し嫌そうな表情をしながらもユウさんに私と同じIDカードを渡していた
本当にルミナさんはユウさんのことを嫌がっていることは間違いない
でも私はユウさんのことを信用している。いつも私のことを守ってくれる。
頼もしい味方であることは間違いないのに、ルミナさんのユウさんへの信用はない
ユウさんがゼーレの特殊部隊にいたのだから当然なのかもしれない
でも今は私にとって大切な仲間であり、家族なのだから

「ルミナさんはどうしてユウさんのことをそんなに警戒しているのですか?」

私の質問にルミナさんはあちこちにパイプを持っている人間は信用できないと
パイプとは情報提供者のことを示していることくらいは私でも理解できる
確かに情報提供者が多いことは良い方に働く時と悪い方に働くとき、
どちらに動くかはまさに運に任せなければならない時も存在している
だからこそ警戒することが必要なのだとルミナさんはそう言った

「ルミナさん。心配しすぎですよ」

「カオリ。あなたも人間の恐ろしさはわかっているでしょ。時にたとえ仲間でも冷徹な対応をする人間もいる」

それは確かにそうかもしれない。
だからと言ってユウさんがそこに当てはまるのかと考えた時は私は違うと答える
なぜなら私のためにいくつも命を懸けて守ってくれた
本気で私をやるつもりならとっくに手をかけているはず
それが今現在までもないという事は安全の証であると『僕』と『私』は考えている

「カオリはもっと警戒したほうが良いわよ。男はオオカミとかハイエナと同じなのよ」

信用させておいて裏切る奴だって多いのだからと
そんなことを話しながら監察局の宿舎に無事に到着した