私はルミナさんとユウさんの射撃訓練を見てとても感心した
その命中率のあまりの高さについてだ
これでは私はまだまだ素人に近いことを示している
「2人は凄いですね」
「私は何度も訓練しているし、彼も特殊部隊出身だもの。当然よね?」
ルミナさんはユウさんを挑発するかのうように言う
ルミナさんがユウさんを信頼していないのだからしかたがないことかもしれないが
私はユウさんのことは信頼している。私のために何度も命がけで付き合ってくれた
私の無茶苦茶な計画にも付き合ってくれているのだ
これ以上信頼することができない理由は存在しない
ルミナさんはユウさんがゼーレの特殊部隊にいたという経歴を今も疑っているみたいだと思うけど
私は違う。ユウさんは信頼できる大切な人である
私のために命懸けで守ってくれた
だからこそ私もユウさんのことについては高い信頼感を持っている
「カオリはもっと練習が必要ね」
「ルミナさん。カオリちゃんはまだまだ初心者だから仕方がないよ」
この手の武器の取り扱いは経験がものをいう世界だからとユウさんはルミナさんに話した
確かにその通りだ。いくら私には神様と同じくらいの知識があっても銃の扱い方は知っていても、
それに慣れているか慣れていないかといわれると答えは当然後者になる
わたしにはまだまだ厳しい訓練をして自分の身は自分で守れるように技量をつかむ必要がある
そうしなければ安心した大学生活を送ることは難しい
「自分の命は自分で守らないといけないですね」
「大学にもゼーレ関係者が潜入しているかもしれないからカオリは気を付けないと」
たとえある弾除けになるボディガードがいたとしても完全にリスクがなくなったという保証はないから
ルミナさんはユウさんのことを弾除けと表現した
そんな事態になる前に事を収めることができれば最適なのだが、現実は簡単にはうまく運ぶことはない
かなり苦労することは間違いないのだから。できるだけ頑張っていくしか道はない
そして大学の入学テストとともに銃の射撃訓練もしっかりと受けなければ私自身を守ることができない
「何事も他人任せにすることはだめですしね」
最後は自分で自分の命を守るしかない
それに大学に通い始めたら友人ができるかもしれない
新しく友人になるかもしれない人を巻き込むわけにはいかないのだ
だからこそ頑張って努力していく。今はそれだけを考えるしか道はないのだから
「もう1度練習をしてもいいですか?」
「かまわないよ」
ルミナさんはそういうと防音ヘッドフォンを装着
ユウさんも装着したので私は射撃訓練をした
結果は見事に大外れである
「やっぱり駄目ですね」
「こういうのは経験していかないと実力がつかないから仕方がないよ」
ユウさんはそれまでは僕が守るからと後ろから抱きしめてくれた
「あなた。もしカオリに手を出したらわかっているわよね?」
「もちろんだよ。これは友情の証だよ」
ユウさんはそういうと私を後ろから抱きしめるのをやめた