私とユウさんとルミナさんは再び監察局の寮に戻ってきた
私はルミナさんと一緒の部屋で勉強を始めていた
今は大学の入学テストに合格するために一生懸命に勉強しなければいけない
確かに私は神様なのかもしれないけど、人としてしっかりとしたテストを受けて自分の知識だけで合格したい

「カオリちゃん。コーヒーを入れたけどどうかな?」

部屋のドアをノックするとユウさんがコーヒーカップを持って入室してきた
カップからは暖かそうな湯気が出ていた
私は思わず熱いですかと聞いてしまった

「ほどほどに温かなものにしておいたから舌を焼くことはないよ」

「ありがとうございます」

私はユウさんからカップをもらうと少しコーヒーを口に含んだ
確かにちょうど良い温かさであった

「勉強のほうはどうかな?」

「まだまだこれからって感じです。しっかりと勉強しないといけないです」

私の言葉に本当にカオリちゃんは真面目だねと頭をなでてくれた
私は少し恥ずかしかった。でも嬉しさも感じていた

「良い空気で盛り上がっているようだけど変なことはしないことよ」

ルミナさんは私の部屋のドアにもたれかかりながら注意してくれた
もちろんユウさんが変なことなどしないことはわかっている

「ルミナさん。僕はカオリちゃんを食べたりしないよ」

もしもそんなことをしたら海岸の町のみんなから嫌われるからねと
本当にそうなのかどうかはわからないけど、
ルミナさんはもし私に何かあったらとんでもない行動を実行することはわかっている

「ルミナさんも心配しすぎです」

「カオリ。何度も言うけど男はオオカミなのよ。突然おいしいものを見つけたらくらいついてくるんだから」

「私ってそんなにおいしいものに見られますか?」

「カオリは美人なのよ。きっと大学に通い始めたら多くの男性を虜にするはず」

大学内での最後の砦が彼だけど、他の場所では私がボディーガードに入るわとルミナさんは言った
私としては自らのことをそんなに美人だと思っていない
むしろ今の私の存在そのものが罪の証であると思っているからである
私は確かに神様に近い存在かもしれない。だからと言って好き勝手にして良いということではない
人の罪は人が自ら定めたルールで裁かれるべきであり、私が好き勝手にして良い事ではない
私は神様に近い存在としてこの広い世界を見ていくことにしている
でもまだ私にはそこまでの力はないし知識も少ない。
だからこそ大学で一生懸命に勉強をしようとしている
少しでも広い視野で外の世界を見るためにである

「ちなみになんですけど、私がユウさんと仲をより深めたときはどうするんですか?」

「カオリがそれを選んだのなら邪魔をするつもりはないわ。ただし無理やりやらされたとかなら話は別だけど」

つまり私からより深い親睦を深めたときは例外ということであるらしい
私としてはそんなことはないとは思うけど