横須賀女子海洋学校のグランドに俺たちが乗ったヘリが到着するとかなりの人物が待っていた
まず出迎えてくれたのは宗谷真雪校長だった。
ほかにも多くの人物がいたのでまずは挨拶をした
「横須賀女子海洋学校の校長をしている宗谷真雪です」
「またお会いできましたね。ライチの艦長をしている相葉ユウです」
俺たちはとりあえず挨拶をして握手をすると横須賀女子海洋学校の会議室に通されることになった
問題はこれからの議論である。一体あちらから何を提案してくるのか。
こちらとしては全く予測がつかないところが恐ろしい
俺としてはライチに最低限の影響しか出ない議論を進めたいが現実はそれほど甘くない
もしかしたらこちらの身柄を抑えてライチの兵装について徹底的に調べつくそうとするかもしれない
そんなことを仕掛けてきたらこちらは攻撃を開始するしか道はない
選択肢としては最も最悪な展開ではあるが
「率直に申し上げます。ホワイトドルフィンに所属されませんか?」
「それは海上安全整備局からの申し出と考えて良いのでしょうか?」
「はい。あちらからもできればライチの戦力は極めて大きいと判断したようです」
なるほど、宗谷真雪さんはライチとの交渉役を任されているようだ
問題はどこまでこの情報が信用できるかだ。判断をしようとしたとき補佐役の精霊さんが耳元でつぶやいた
「艦長。まだ時期早々と判断するべきです」
俺はそうかと返答すると宗谷真雪校長に返答した
「我々は独立的な立ち位置にいるべきと考えています。確かにホワイトドルフィンに所属をすればいろいろとメリットもありますが」
「独立的な立ち位置ですか?」
「はい。中立な立ち位置にいることで第三者目線で物事を判断したいと考えています」
かなり苦しい言い訳である。
簡単に言えばどこにも所属するつもりはないが協力関係は維持したい
かなり無茶な要望であるがあちらもこちらの戦力は欲しいことを計算に入れて回答した
必ず食いついてくると踏んでいるのだ
「つまり中立的な立場であれば我々の立場に指揮権をゆだねてくれるということもあると?」
「こちらが不利にならない状況であれば指揮権を海上安全整備局に預けることを容認します」
指揮権を海上安全整備局に一定の範囲で預けておけば、こちらの行動に一部制約が出るかもしれないが
艦の燃料補給を受けることは簡単にできることは考えられる
ミサイルなどのこちらの独自の技術の補給は受けることはできないが
砲術で使う砲弾の補給を受けることはできる
これからはミサイル攻撃は最小限にして砲術による攻撃をメインにしなければならない
そこが大変なところである。いつかは我々が持っている最先端の兵装技術を開放しなければならないが
今はその時ではないと判断している。
「では海上安全整備局には指揮権を問題がない限りは預かることができると報告してもいいですか?」
「問題ありません」
会議はそこで終了した。これで合意に達したのだから
とりあえずは最初の段階はクリアすることができた
問題事項はまだまだたくさんあるもののだが